やりたいことが思い浮かばないのなら、何をやりたいかではなく、何をやりたくないかを考えよう。
突然ですが、あなたは自分自身が「やりたいこと」、つまり、実現したい願望をお持ちですか?
こう聞かれた時、「これがやりたいんです!」と即答できる人は、「何がやりたいかよく分からない」という人よりも少ないのではないかと思います。
夢や目標を聞かれると、何か大きいことを言わないといけないような思ってしまいがちですが、別に大きい夢でなくても良いのです。
なぜなら「やりたいこと」というのは、やりたくないことの裏返しだからです。
「やりたいこと」を見つけるワーク
やりたいことが思い浮かばない場合は、逆にやりたくないことを考えてみてください。
「自分は何をやりたくないのか?」と自問自答してみるのです。
そうすると思考がどんどん巡ってきますが、頭で考えて終わるのではなく、「やりたくないこと」を思い付くがままに紙に書き出してみるのです。
別に誰に見せるものでもないですから、思い付くままに自分の本心を書きましょう。
これは「やりたいことが分からない」方におすすめのワークです。(やりたいことが沢山ある方は、「やりたいこと」をどんどん紙に書いていきましょう!)
上の例の場合、
- 朝早起きしたくない
- 残業したくない
- 時間拘束されたくない
- 満員電車に乗りたくない
- こき使われたくない
現状に不満を抱いている会社員の典型と言ってもいいかもしれませんね(苦笑)
あなたが本当にやりたいことは、その逆だと思ってください。
- 朝早起きしたくない→ 起きたい時に起きたい
- 残業したくない → 自分の時間を大事にしたい
- 時間拘束されたくない → 自分の時間を大事にしたい、自由な時間が欲しい
- 満員電車に乗りたくない → 朝の”戦い”・ストレスから解放されたい
- こき使われたくない → 人間関係の煩わしさ・ストレスから解放されたい・尊敬、信頼し合えるもの同士で仕事したい
赤字があなたの本音であり本心であり願望です。
「やりたくないこと」を「したい・欲しいこと」に転換したら、その願望を実現するために、今度は「したい・欲しい」ことをイメージしていきましょう。
ちなみに、「やりたくないこと」を「したい・欲しいこと」に転換する際のポイントは、「なぜ、それをやりたくないのか?」を自分自身に問いかけてみることです。
「やりたくない」のには必ず何らかの理由があるからです。そこを自分の言葉にして書いてみてください。
「やりたくないこと」を「したい・欲しいこと」に転換できたら、今度はその状態を実現している自分の姿をイメージしてみましょう。
上の例なら、
“起きたい時間に起きれて、パソコン一台あれば自宅からすぐ仕事ができ、たまに気分転換にカフェや旅行先でも仕事でき、1日5時間程度の仕事で余った時間は自分のために使い、本当に自分が一緒にいて心地良いと思える、リスペクトできる仲間と一緒に仕事をする”
そんな自分を想像してみるのです。
そしてそれを毎日繰り返してみてください。
毎日。です。
最初は意識して行わないと中々難しいかもしれませんが、1日24時間のうちの1分でも良いので、望む状態を手に入れている自分の姿をイメージしてみてください。
「こうなれたらいいなぁ」ではダメで、「既に手に入れている」状態をイメージしてみてください。
イメージの解像度は最初は粗いかもしれませんが、毎日続けているうちに解像度が上がっていきます。
具体的にイメージすればする程、解像度が上がり、より鮮明なイメージになっていきます。
そうすることで「やりたいこと」がどんどん思い浮かぶようになり、今度はそれを思い付くがままに、どんどん紙に書いていきましょう。
そうすると、今度はその「やりたいこと」を実現するために、何をすべきかということが見えてきます。
まとめ
「やりたいこと」を見つけるには・・
① 「やりたくないこと」を思い付くがままに紙に書き出す
② 「なぜそれをやりたくないのか?」を自分に問いかけて本心を「やりたくないこと」の横に赤字で書く
③ 赤字で書いたことを実現している自分の姿を毎日イメージを繰り返し、イメージの解像度を上げていく
④ イメージが鮮明になる中でさらに「やりたいこと」が出てきたら、今度はそれを紙に書き出し、毎日見る
自分自身が手に入れたいこと、実現したい願望を毎日イメージして習慣にしていく、ということが大事なのがお分かりいただけましたでしょうか?
最後に、習慣の大切さについてが分かる孔子の名言をシェアさせていただきます。
人の本性は皆ほとんど同じである。違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである。
– 孔子